何か簡単に荷物を運ぼうとした時に一般的に用いられるのは圧倒的に紙袋に違いありません。しかし時には内容物を保護したいような場合もあるのですが、ある程度の容量を収容できる大き目のもので、簡易なキャリングケースのようなものは意外と見当たらないものです。本格的なハードケースではなく、紙袋の延長でいてそこそこしっかりしたケースを考えてみようと思いました。

そこで目をつけた素材が所謂プラ段です。プラ段は頑丈な割に非常に軽いのが魅力的な素材です。中でも、主として車の内装材とし使用されている表面に不織布をラミネートしたものに注目しました。これだと持ち歩いてもいかにも梱包材っぽくはならないからです。これで使い勝手もよく、見た目も洗練されたキャリングケースをとデザインした結果、単純にケーキ箱に倣ったケースが３サイズ出来上がりました。

小さいものからCDを基準にしたもの、A4を基準にしたもの、A3を基準にしたものの3種類です。これらはキャリングケースとしてだけでなく、取っ手付き収納ケースとして捉えていただいてもいいかもしれません。ちょっと大き目の耳(?)を付けてユニークな表情を付け加えてあげました。